「ピアノの発表会の選曲はどうしよう、、、」
発表会となると、なるべく華やかさがあったり、独特の世界観があったり、カッコいいリズム感があったり、何を重視するかで選曲が難しいものです。
発表会はコンクールではありませんが、なるべくお客さんの印象に残るような楽曲を選曲したいところです。
弾きたい曲を弾くのが1番ですが、余裕を持って演奏しながら本人も楽しめる選曲をしたいものです。
今回は小学生向きの小曲を中心に選定してみました。
目次
小学校低学年
小学校低学年では、弾きやすく、和声が大切な(終始カデンツ等基本的は進行が含まれている。)進行をしていたり、響きやメロディーが美しかったりする曲を選ぶのが良いと思います。
『アラベスク』/ブルグミュラー
低学年くらいが少し頑張って弾けるようになる、技巧的なパッセージもあり、1曲を通してカッコよく、知名度も高い曲です。
『バラード』/ブルグミュラー
ブルグミュラーの中でも、この曲だけ特に左手にメロディーがある事が目立ち、その左手のメロディーがカッコいい、印象的な曲です。
小学校中学年
小学校中学年では少しカッコいい和声やリズムが弾けるようになってきていたり、指もよく開き、1オクターブくらいが届くかな…
という年齢なので、その辺りをポイントにして選曲してみました。
『チョコ・バー』(お菓子の世界 第8曲より) /湯山昭
リズムがよく素敵な曲です。
意外と弾きやすい進行なのもポイント
『鬼あられ』(お菓子の世界 第14曲より) /湯山昭
こちらもリズムと和声がいいです。
『チョコ・バー』より少しサイズもあり、難しめです。
『雪の日のソリのベル』/ギロック
幻想的な世界観がとても素敵です。
素敵な和声のわりには割と弾きやすくて、小学校低学年でも挑戦出来る子というレベルの曲です。
『ソナチネ 第3楽章』/ギロック
リズミカルで、様々な表情が移り変わり、コンクール曲としても良い曲です。
小学校高学年
高学年になるとそれぞれのレベルで弾ける曲も様々だと思いますが、あくまで小品を中心とした選曲です。
『秋の光に落ち葉が舞って』(虹のリズム 22) /平吉 毅州
タイトルの通り、落ち葉が舞う様子が流れるような旋律とピッタリで美しい曲です。
譜読みはそれ程大変ではないと思いますが、流れるような奏法を掴むのが難しいです。
表情豊かに弾ける方にオススメですね。
『大雷雨』(18の練習曲より 第13番)/ブルグミュラー
なかなか音の響かせ所とダイナミクスが難しく、指もよく広げる曲です。
タイトルの様子がよく現れていて、とても弾き映えのある曲です。
『雨の庭』/ドビュッシー
この年代になると印象派の楽曲にも挑戦してほしいものです。
ドビュッシーらしい響きが散りばめられていて、会場中に絵画が浮かぶような美しい曲です。
発表会は楽しんで弾こう!
発表会の曲は、聴いて下さるお客様が楽しめそうなイメージをしたり、自分の演奏の良い部分が十分に引き出せそうな曲をイメージして選曲するといいです。
それぞれの楽曲の物語性に浸りながら、自分だけの素敵なステージを楽しんで下さい。
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