ピアノ学習者にとって目標や励みになるものといえばコンクールですね。
毎年、国内や海外で様々なコンクールが開催されているので、すべてを把握するのは難しいと思います。
今回はどんな世界中にどんなコンクールがあるのか、レベル別にご紹介していきたいと思います。
目次
【Sランク】世界三大コンクール
①ショパン国際ピアノコンクール
5年に1度ショパンの故郷ワルシャワで行われます。
1927年に始まり、現存する国際コンクールの中では最古のものとなっています。
課題曲はショパンの作品のみで、世界を目指すピアニストの登竜門となっています。ピアノ演奏部門のみ。
②チャイコフスキー国際コンクール
ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーにちなんで名づけられ、第1回目は1958年に開催されました。
4年に1度、ロシアのモスクワ音楽院で行われます。
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽、ヴァイオリン制作者部門があります。
③エリザベート王妃国際音楽コンクール
毎年5月ベルギーの首都ブリュッセルで、バイオリン、ピアノ、声楽、作曲の4部門から1部門のみが開催されます。
もとはイザイコンクールというバイオリンコンクールが前身となっていますが戦争のため中止となり、1951年にベルギー王妃エリザベートの名を冠して再開されました。
【Aランク】国内外の国際コンクール
①ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール
世界三大コンクールであるチャイコフスキー国際コンクールの第1回ピアノ部門優勝者ヴァン・クライバーンを記念して始まったコンクールです。
4年に1度、アメリカで開催されています。
2009年には辻井信行さんが優勝し、日本でも話題となりました。
②リーズ国際ピアノコンクール
3年に一度、イギリスの北部の都市リーズで開催されています。
1961年イギリスの名ピアニストであり教育者でもあったファニー・ウォーターマンとマリオン・ソープによって創設されました。
2018年度からウォーターマンが引退するのに伴い、規定の改訂や審査員などの代替わりが予定されています。
③浜松国際ピアノコンクール
3年に1度、静岡県浜松市で開催されています。
浜松市政80周年を記念して始められたコンクールで、楽器メーカーがひしめき“楽器の町”と言われる浜松を代表するコンクールです。
世界的にもレベルが高く、入賞者の多くは他の国際コンクールでも活躍しています。
国内の有名コンクール(Bランク)
①全日本学生音楽コンクール
「毎コン」「学生音コン」とも呼ばれる日本を代表するコンクールの1つで、1947年に毎日新聞社が創設しました。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、フルート、チェロの部門があります。
地区予選、地区本選、全国大会があり、全国大会の入賞者の審査結果と講評は毎日新聞の紙面にて公表されます。
②ピティナ・ピアノコンペティション
1977年より毎年開催されており、現在では予選参加者が3万人を超える日本最大のコンクールです。
一般財団法人全日本ピアノ指導者協会(PTNAピティナ)が主催しています。
③カワイ音楽コンクール
1967年より開催され、2018年度には51回目を迎える伝統あるコンクールです。
日本を代表する楽器メーカーのひとつ河合楽器製作所が主催しており、ピアノコンクール、こどもピアノコンクール、うたのコンクールがあります。
まとめ
世界の権威あるコンクールから日本の有名なコンクールまで、3つのレベルに分けてご紹介しました。
国際コンクールは数年ごとに行われることが多いですが、国内のコンクールは毎年開催されているものもたくさんあります。
また今回ご紹介した以外にも多くのコンクールがあり、レベルや開催時期も様々ですので、ぜひご自分に合ったコンクールを見つけて目標にしてみてはいかがでしょうか。
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