ピアノは子供の習い事ランキングではいつも上位に入っています。
大人になってピアノを始める人も少なくありません。
子供にも大人にも人気のピアノですが、
いったいどんな効果(メリット)や魅力があるのでしょうか。
誰もがプロのピアニストになれるわけではありません。
特に大人からピアノを始めた場合は難しいでしょう。
それでも、ピアノを習うことにはたくさんのメリットがあります。
ここでは、ピアノを習うことによるメリットとデメリットについて話してみたいと思います。
大人も子供もピアノを習うことのメリット
ピアノを習うことのメリットには、大人と子供、どちらにも共通しているものと、
子供だけ、あるいは大人だけについて言えるものがあります。
このため、まずどちらにも共通のメリットから述べてみたいと思います。
自分も楽しみ、人も楽しませることができる
音楽というのは読んで字の如く音を楽しむものです。
私たちは暮らしのいたるところで音楽を耳にします。
楽器をしない人でも、ウキウキしている時はつい歌を口ずさんでいたりするものです。
音楽は、気持ちをリラックスさせたり、高揚させたり、気を紛らわせてくれたり等、人の心に色々働きかけます。
それまで聴くだけだった人がピアノを弾けるようになれば、
音楽はさらに楽しいものになります。
自分が楽しむだけでなく、(国を問わず)人も楽しませる可能性が広がるのです。
もちろんこれはピアノに限らず楽器ができること全てに言えることですが。
ただ、他の楽器に比べてピアノならではの醍醐味があるのです。
それを次に述べたいと思います。
脳にも効果がある
ピアノは脳にもよい影響を与えるといわれています。
ピアノは他の楽器に比べて扱う音域が広く、同時にたくさんの音が出せるので、
譜面を読みながら弾くには多くの神経を使う必要があり、脳の訓練にもなります。
子供であれば学力向上に貢献し、大人であれば、脳を活性化させることで老化防止、ボケ防止にもなります。
他の楽器にない音域の広さ
楽器の王様といわれるピアノの音域はとても広く、
オーケストラで演奏されるあらゆる楽器の音域を一台でまかなうことができるほどです。
このため、他の楽器よりも楽譜を読む力が要求され、
音楽の基礎を学ぶのに適し、他の楽器に興味が出たときにも応用がききます。
自信になる
ピアノは一曲弾けるようになるまで時間がかかります。
憧れの曲が自分で演奏できるようなるにはとても苦労すると思います。
ですが、練習すれば必ず上達するのがピアノのいいところです。
次第に弾ける曲が増え上達していくことは達成感や自信に繋がります。
子どもにとってのメリット
これまでに述べてきたことは、ピアノを習う大人にも子供にもあてはまることでした。
しかし、子供の場合、大人にはないメリットがあります。
それを次に述べてみたいと思います。
絶対音感やリズム感を養える
絶対音感を身につけるのは大人になってからは難しいといわれています。
遅くとも7歳くらいまでに始めるなら絶対音感を身につけるのに役立ちます。
リズム感も、大人よりは子供から始める方が身につきやすいです。
リズム感はスポーツにも役立ちます。
音楽という教科が好きになる、得意になる
早くから楽譜に触れているため、学校の音楽の授業で困ることはありません。
ピアニストでなくても、小・中学校の音楽の教師や、ピアノの個人レッスンの教師になったり、ピアノが弾ければ、それを仕事にする道があります。
続けることそのものが経験(価値)となる
どんなことでも、習得するには時間がかかります。
練習は楽しいことばかりとは限らず、時に忍耐も要求されます。
弾けるようになるまでのプロセスを通して、続けることの意味や価値、忍耐といったものを学べます。
もちろんそれは大人にとっても言えることかもしれませんが、
人生を色々経験してきた大人と違い、これから人生を学んでいく子供にとってプラスになることと思われます。
3.大人にとってのメリット
大人にも子供にも共通したメリットがある一方で、
大人ならではのメリットもあり、それをいくつか挙げてみたいと思います。
自分の世界をもう一つ増やせる
子供と違って大人になると責任や背負うものも増えます。
自分にとって家族がすべて、仕事がすべてという人生だと、それがうまくまわらなくなったとき、自分を保つことも難しくなるかもしれません。
仕事や家庭以外のところにも活動の場があることは、時にそれは自分の身の守りとなり、慰めとなります。
新しい出会いや人とのつながりが増える
会社勤めをしていると、なかなか新しい友達はできにくいものですが、
趣味があれば、大人になってからも新しい友人ができる可能性が広がります。
人と出会い、つながれることは、人生をより豊かにします。
その効果は仕事や家庭にも反映します。
定年後も目標をもって生きることができる
ピアノは、定年後の生活に目標や張り合いを与えてくれるでしょう。
達成感、充足感はその人を魅力的な人にするのに寄与します。
また、ピアノは果てがありません。
また、新しい曲もどんどん産まれてくるので、弾きたい曲に困ることもないでしょう。
4. ピアノを習うことのデメリット
ピアノを習うデメリットとは何でしょうか。すぐには思いつかないのですが、
あえてデメリットというなら、というものをいくつか挙げてみたいと思います。
ピアノに時間を割かれることになる
ピアノが上達するためには、ある一定の時間、ピアノに向かう必要があります。
子供の場合、他にも習い事をしていれば、ピアノの時間をつくるための工夫が必要になります。
時には友達と遊べない、ということも起こり得ます。
大人の場合も、仕事が忙しくてピアノの時間を確保するのが難しい時があるかもしれません。
また、仕事の後のつき合いを断らなければならない時もあるかもしれません。
しかし、ピアノに限らず、どんなことでも上達するまでには時間を必要とするものです。
忙しい中で何かをするのは、時間の大切さを自覚させ、より計画的に時間を用いようとすることにつながり、
ある面、これはデメリットというよりはメリットになるかもしれません。
音と場所の問題
ピアノは大きさも重量もあり、音も大きいため、置き場所は重要です。
難しい場合は、いつかはピアノを購入するとして、当座は電子ピアノというのも一つの手です。
電子ピアノなら時間にとらわれることなく練習する事が出来ます。
ですが、生ピアノを弾いたほうがいいのは間違えありません。
この場合は。近くの公民館やピアノ教室でピアノを貸し出してくれるところは以外に沢山あるので調べて休日などに弾いてみるといいでしょう。
電子ピアノをいつも弾いていると、生ピアノで練習する事がとても贅沢に思えて、むしろ本当にピアノを弾くのが楽しくなります!
お金がかかる
昔に比べるとピアノは安く買えるようになりましたが、それでもある程度まとまったお金が必要です。
高いお金を払ってピアノを買っても続けられなかったら、お金の無駄になるかもしれません。
しかし、もしもお金もかからず簡単に始めたものであれば、やめるのも簡単にできてしまうかもしれません。
ものは考えようで、高いからこそ、簡単にはやめられない、始める前には十分考慮し、
一たび始めたら腹を決めてとりかかるという効果があります。
ピアノは高価ですが、長くつきあうことができ、ピアノと向き合った歳月は、思い出のつまった財産になります。
お金のかかることもデメリットのようでいてメリットであるともいえます。
5. まとめ
ピアニストになれなくても、ピアノを習うことにはメリットがいっぱいあります。
ピアノを習うことによるデメリットは、メリットとなる面も含んでいて、
総じて、デメリットよりはメリットの方が多い習い事だといえるでしょう。
ピアノを通して人との出会いや経験を得、自分が楽しむだけでなく、人も楽しませることができます。
そして人生を豊かにしてくれること、それがピアノを習う何よりのメリットといえます。
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